2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

マウンティングするのはみっともないこと

感情はすべての生命に共通しています。 だから、「一部の生命だけが感情に汚染されていて、一部の生命は生まれつき清らかな心を持っている」などと思ってはいけません。 時々、「私はあなた方より優れているのだ」と誇示する人びともいますね。もし本当に修…

「小さな花」許すことで相手は改心する。

ある寒い日、震えている老人がパンを1斤盗んだ罪で告白され、ラ・ガーディア判事のめに連れてこられた。 家族がひもじい思いをしているのだと老人は弁明したが、ラ・ガーティアは「わたしはあなたを罰しなければならない」と言った。「法律に例外はない。10…

リンカーンの大いなる失敗 「あなたが転んだことには関心はない。そこから立ち上がることに関心があるのだ」

ある一人の青年がイリノイ州議会の議員に立候補しれ惨敗を喫した。そこで実業界に入ったが、また失敗をして、一文無しになぅた共同経営者の負債を背負い込んで、十七年間もかかってそう借金を返済した。 この男は、一人の美しい婦人と恋に陥って、婚約まで結…

慧可断臂(えかだんぴ) 今まで自己を捨てる覚悟

雪ダルマ、ダルマさんがころんだ、ダルマ落としなど日本人にとって馴染みの深いダルマさん。 ダルマさんは達磨大師という実在した高僧に由来しています。 ダルマさんの弟子に腕を切って弟子入りした慧可がいます。 【慧可断臂(えかだんぴ)】 ”慧可”は「禅宗の…

「一期一会の大切さ」

ディズニーランドのスタッフは、「これが最後」という一期一会の思いで働いているという話を聞いたことがあります。 アトラクションの説明をするスタッフは、1日中同じ説明を繰り返すわけですから、普通なら、面倒くさくなることもあると思うのです。 でも…

なぜ命の重さに違いを感じるのか?

悩むのは愛着があるから 「愛別離苦」が人生です。 たとえば、誰かが「家一軒、壊れましたよ」と騒いでいたとします。 それだけなら無関心でいられます。驚きもしません。 しかし、「壊れたのはあなたの家ですよ」と言われたら、その瞬間に気が遠くなって、…

『他人の過ちやよくないことを、見る必要はありません。 他人のしたこと、しなかったことも、見る必要はありません。 自分のことこそ観察すればいかがですか。 何をしたのか、しなかったかと。』

『他人の過ちやよくないことを、見る必要はありません。 他人のしたこと、しなかったことも、見る必要はありません。 自分のことこそ観察すればいかがですか。 何をしたのか、しなかったかと。』 釈迦(ダンマパダ 50) 他人の過ちや他人のしたことを見て気…

「蝸牛角上の争い」小さなことで争わないこと

『荘子』にはまたこんな話がのっている。 魏 の 恵 王 が隣国の 斉 を攻めようとしたときのこと、賢者の 戴 晋 人 という者が、こういって魏王を 諫 めた。 以下二人の会話。 「王は、かたつむりをご存知 でしょうか」 「知っておる」 「そのかたつむりの左…

一人ではない。先祖が見守ってくれている。

コロンビア大学のルー・リトルは、アメリカン・フットボールの偉大な監督のひとりだった。終戦後にコロンビア大学の学長となったアイゼンハワーも、彼を偉大なリーダーのひとりとして認めている。 コロンビアにくるまえ、リトルはジョージタウンで監督をして…

「見えること、五感があることの幸せ」 ヘレン・ケラー

ある日、森の中を長い間歩いてきたという友人に、ヘレンさんは聞きました。 「森の中にはどんなものがあった?」 すると、友人は「別に何も」と答えます。 そのときにヘレンさんが感じたことというのが、以下の文です。 「1時間も森の中を散歩して、『別に…

差別は重罪 「同事」差別されて落ち込む必要はない

仏教では差別は重罪です。 もし、差別的なことをされたり、言われたりしたら、ニコッと笑い返せばいいのです。 たとえ石を投げつけられても、はらわたが煮えくり返るような暴言を吐かれても、決して怒ってはいけません。 逆に、自分を卑下して、落ち込む必要…

批判は暴力と同じ『実力もないのに他人の批判ばかりをしてはならぬ』

『実力もないのに他人の批判ばかりをしてはならぬ』仏陀(ブッダ)氏の言葉 楽しく生きるための仏陀の教え八正道 「正思惟(しょうしゆう)」 相手の気持ちになって考えると意外な智慧が出る 仏教では罰する、責めるというのも暴力の一種と考えます。 人が何か…

「三輪空」 見返りを求めなければ苦しくない

仏教の教えに三輪空(さんりんくう)というものがあります。 「私が」「誰々に」「何々を」という3つの執着を空ずる(忘れる)ようにしなさいという意味です。 三輪空ができないと 「せっかくやってやったのに」「お礼がない」「お返ししてくれない」「感謝…

「武田信玄と鳩」運は自分でつかむもの

戦国の名将・武田信玄は、甲斐を本拠とし、信濃制圧を目指していた。全軍が、まさに出陣しようとしていた時である。一羽の鳩が飛来し、庭の大樹にとまった。それを見た兵士たちは、皆、「わぁー」と歓声をあげて喜んだ。 不審に思った信玄は、老臣に尋ねた。…

「清らかになるための食べ物」 釈迦と弟子の対話

お釈迦さまの弟子たちがまだお釈迦さまの教えを発展させたり、広げたりする時代以前のことです。 ある行者がいて、その人は自分で「清らかにならなくてはいけないんだ」と言って、食事ひとつにしても清らかなものしか食べない。 そういうことを自分に律して…

「石は浮かびあがるのか?」 葬儀や墓参に対する教え

仏教協会アルボムッレ・スマナサーラ長老の言葉 これまでに、「親が死んで悲しくてたまらない」と、私のところへ相談に来た人も数人いました。 私は「あなた、自分のことしか考えていないでしょう。生きているとき、看病しましたか。親が生きているときはと…

「三人の妻」死ぬときは一人 独生独死

お釈迦様は、私たちの死んでいくときの姿をたとえで教えられています。 昔、ある金持ちの男が三人の妻を持って楽しんでいた。 一号夫人を最も可愛がって、寒いといっては労わり、暑いといっては心配し、贅沢の限りを尽くさせ一度も機嫌を損うことはなかった…

「悪人ばかりだと喧嘩にならない」仲良しの秘訣

ある所に、内輪ゲンカの絶えないA家と、平和そのもののB家とが隣接していた。 ケンカの絶えないA家の主人は、隣はどうして仲よくやっているのか不思議でたまらず、ある日、B家を訪ねて懇願した。 「ご承知のとおり、私のA家はケンカが絶えず困っております。…